市井の人々。



この年末年始はよく本を読んでいる。
小説や映画の中に出てくる市井の人々が大好きだ。

喜び、怒り、悩み、泣き、怠け、浮かれ、いばり散らし、病気になり、老い、恋をし、ふられ、残酷で、自分勝手で、凶暴で、愚かで、情け深く、挫折し、、、

私もそんな風に生きたいと思う。
思いっきり俗っぽく生きたい。
新しい年が始まって、そんなことをぼんやりと思っている。

今までのわたしは、聖なるものを求めていた。
ちょうどこのブログを始めたころなんかは、ものすごく、求めていたのだと思う。
そして、聖なるものを垣間みた後、そこから俗世間を、まるでドラマでも見るかのように他人事のように眺めた時期があった。
あのときは、そうしかできなかったし、そうしたかったのだと思う。

その後、ひらひらとゆっくり紙くずが寄り道をしながら地面に降りていくようにして、着地したのがいまの心境です。

聖なるもの。それは、たぶんわたしたち一人残らずの本質だから、求める必要はないんじゃないかと思ったのです。
そこから生まれてそこへ帰っていくのだろうから、
どこか頭の端の方でそれを掴んでいればよく、
いまは、この俗にまみれた人間界のあーだこーだを味わいたい、
そんな気持ちです。

これからは、
地面に這いつくばってうようよと(笑)、深刻に悩んだり、大笑いしたり、難問を解決したりできなかったりしながら、生きる事の妙味を味わっていきたいなあなんて思う。
(いままでも結局の所それをやっていたのだろうけどさ。)
傍目には変わらないのだろうけど、大きな心境の変化です。

今年はこれをしたい!みたいな目標のようなものが世間に対しても自分に対しても何ひとつなく、やる気もなく、
例年以上に冴えない年始で、
まるで広野にほっぽり出されているような心細さですが、
その心細さを味わうのが抱負ともいえるかもしれません。(笑)
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by tsunagumono | 2012-01-06 15:38 | 日日


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