レコード屋にて

きょうはある展覧会を見ようと出かけたのだけど、なんだか途中で気が変わって久々に新宿のタワーレコードに行った。
わたしは20〜30代にかけてとある輸入CD店でバイヤーをしていた。担当ジャンルの売り場は全て任されて、バリバリに楽しくやり甲斐のある毎日だったのだけど、今日売り場の棚を見てたら、よくやってたなーと驚いた。
次から次へと出される新譜、どんどん発掘される旧譜、あれこれの国からの輸入版、映画や美術やテレビやらの全ての文化との関連、流行、プロデューサーやらレーベルやらエンジニアやら…。当時はそうやって芋づる式に世界を広げていくのが楽しくて仕方なかったのだけど、一体どんな情報処理能力だったのだろう!
あるときからその情報処理に心身共に追いつかなくなって辞めたのだけど、これを駆け抜けたのだなあとお婆ちゃんのようにしみじみしてしまった。同じ自分とは思えない。
お店でする試聴も、いまや数分も耐えられない感じなのだけど、ひとつだけ、ブラームスのピアノ曲で地味なんだけど好きなのがあった。弾いてみたくなって、帰りに本屋さんに行って楽譜を眺めた。
結局なにひとつ買わずに今帰りの電車に乗っている。
スーパーでも寄って帰るか。
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by tsunagumono | 2012-03-05 20:05 | 日日


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