コゲラとねじまき鳥

少し前に、裏の公園でコゲラ(きつつき)に会った話をここに書いた。
コゲラ自体は愛知や屋久島にいたときにもよく見聞きしていたのだけど、あの「ギイー」という鳴き声を聴いて、ゼンマイを巻くような音だと感じた事は今までなかった。
だけどこの前見かけたとき、それはゼンマイだかネジだかを巻いているとしか例えようのない音だなあと初めて思って、なんとなく今まで知っていたコゲラとは違うものに出会ったような気がしていたのだった。
もっと言えば、コゲラという姿かたちのあるものではなく、そのように現れた別のものに出会ったような感覚というか・・・。

実は少し前から村上春樹にものすごくはまっている。
もちろん彼の作品は昔にもいくつか読んだことはあるのだけど、とくに村上フリークだったわけではなく、なのにとにかく半年ほど前に突然、そしてものすごく深く、私の中にすっぽりと入ってきたような感じなのだ。

未読だった『ねじまき鳥クロニクル』を昨日から読み始めているのだけど、読み始めて初めて「ねじまき鳥」という言葉がどすんと入ってきた。
「ねじまき鳥」というのが種としてコゲラを指しているかどうかはさておき、それは私の個人的体験と深いところで合わさったというか出会ったというか・・・。

まるで、地下にあった扉を何気なく好奇心で開けてみたら、そこにとてつもなく大きな空間があって、進んでいくとそこには村上さんの描いた絵がいくつか飾ってあって、でもそれはすっかり存在さえ忘れていた私の本当の姿だった、、みたいな・・・。

さらに、ねじまき鳥を読み始める前の日にYoutubeを適当に探索していて偶然見つけ、ものすごく気に入ってその日に100回ぐらい聴いたクラシックの曲があったのだけど、その曲も物語の中に重要な役割として出てきてしまった。心臓がばくばくした。

すっかり村上異次元ワールドに引きずり込まれてしまったようだ。
とことん潜ります。ゆっくりと深く。

いつかだれかと村上ワールドについてじっくり語りたいな。
[PR]
by tsunagumono | 2012-03-08 20:07 | 日日


<< シンクロ レコード屋にて >>