カタツムリが食べる音。名も無き小さな者。

『カタツムリが食べる音』読み終えました。
難病に冒された著者が、家にやってきた一匹のカタツムリに救われたように、
私は病に倒れた2001年の初夏、毎日歩き回った森のアジサイに救われました。

この地球の上で同じ時を、何も言わず一緒に生きて励ましてくれる存在を見つけた時の感動が、今の今までずっと私を引っぱり続けてくれています。

アジサイとの出会いの感激を人にも伝えたい!と、その後、森の案内人となり環境教育や森林療法に携わり、
そしていま、障害を持つ小さな子ども達と過ごしている事、
それらの中に感じるものは全て、アジサイとの出会いから繋がっているという事が、自分の中でとてもはっきりしています。

名も無き小さき者。
アジサイもカタツムリも子どもたちも私も、それぞれがかけがえなく、平等に存在する聖なるもの。
それら全ては、ひとつの「神」のいろんな現れとして存在すると思っています。

それらは平等でありながら、平等でなく、
特別でありながら、どれ一つとして特別ではなく。

特別なものではない、名も無き神の姿とのひとつひとつの出会いに感激していたい、というのが、アジサイに命救われてからのずっとの思いです。

とても静かな本でしたが、ここ十数年の思いをおさらいしたかのような爽やかな読後感です。
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by tsunagumono | 2014-03-02 17:48 | 日日


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